先月、3人の子どもたちが参加した「オール神奈川」において、

久しぶりに出会った当クラブOGのユイちゃんのお父様である羽鳥さんから、

現役FCCメンバーの大会参加の様子を観られた感想を、メールで頂きました。

 

羽鳥さんはかつて、スポーツライターの活動もなさっておられましたが、

私の指導理念や子どもたちへの対応を、鋭い視線で深く捉えておられて、

私の目指すところの本質を、しっかりと受け取って下さっていることに深く感動しました。

 

以下に羽鳥さんのメールを紹介させて頂きます。

私の目指して行きたい指導の在り方を、客観的に描いて下さっているからです。

なお メールの掲載や実名を出すことは、羽鳥さんからお許しを得ています。

 

 

　僭越ですが、先生がオール神奈川で子供たちと過ごしている姿を見ていると、

　唯がお世話になっていた頃を思い出して、感慨深いものがありました。

　ホームページやブログを拝見し、またオール神奈川での子供たちとのコミュニケーションを垣間見ていますと、

　先生と子供たち、親御さんも含めたお互いの強くて穏やかな信頼関係を感じていました。

 

　軸のブレない先生の指導方針や、経験を更に深めた子供たちとのやり取りは、先生がオンリーワンの指導者として、

　FCCでしか獲得できない大切なものを子供たちに惜しみなく伝えていると思いました。さすが福山先生です！

 

　そして、改めて唯を子供の頃に先生に託して、本当に良かったと実感しています。

　アウトドアやインドアで、仲間や彼氏と一緒に、また時には恵美を厳しく指導(笑)と、

　唯は自分の意思で、クライミングを生涯スポーツとして獲得できました。

　それも、先生にクライミングの真髄をご指導頂いたからこそと思っています。

　心よりお礼申し上げます。

 

 

ユイちゃんは 小学校低学年の時にビッグロックスクールに入会して、

高校卒業までFCCに通ってくれました。

アウトドアや大会にも一貫して参加してくれましたが、

小さい頃のユイちゃんは、登れなくてよく泣いていました。

しかしながら 登れなくても登れなくても、泣いても泣いてもへこたれず、

他のスポーツに気持ちが移ることもなく、文武両道で弛まぬ努力をし、

静かな熱意を保って努力を続けることの出来る、芯の強い子でした。

中学後半辺りから小さい頃からの地道な努力が実って来て

クライミングに強さが出てくるようになり、またビレイ技術などの安全面でも、

ジムの大人たちに信頼されるだけの確かなものが、既に身に付いていたと思います。

高校生の時には国体の神奈川代表に選出されたり、「ユース選手権」で上位に入るなど、

その実力が確かなものになっていました。

 

子ども時代で迎えるのではなく、成長してから迎えるピークが「本物」です。

そのことを良く見極め、地に足をつけ腰を据えて、じっくりと成長を見守って下さった

ご両親の懐の大きな育みがあったからこそ実現したことだと思っています。

生涯に亙る学びをクライミングから得つつ、苦しいことも修行と捉えて楽しめる、

そんな精神性を与えてくれるクライミングは、生涯スポーツとして最適だと思います。

 

羽鳥さん、心よりのエールをありがとうございます。

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