12月7日（日）、初級レベルの湯河原・幕岩でのアウトドアルートレッスンは、

素晴らしいお天気と暖かさに恵まれて無事終了しました

 

本日の参加者は、りほちゃん（小1）、りっちゃん（小３）、ケンタ（中１）の３人

りほちゃんは、アウトドアでのルートレッスン初参加

りっちゃんは先週に続いて２回目

そしてケンタは久しぶりのアウトドアでのルートクライミングです

 

りほちゃんは、「お弁当を入れたリュックをしょって登って、ルートのてっぺんでお弁当を食べる」と

張り切っていたそうですが（りほちゃんママ談）

今日のところはそれは諦めて頂きました（笑）

 

先週も参加した りっちゃんは、別日にボルダーを希望するかどうしようか迷ったそうですが、

本人が一晩考えて、「『おたまじゃくし』（ルートの名前）にする」と決めたそうです

 

独り参加のケンタは 緊張した面持ちでした。

リードクライミングが出来るようになると、自分が登ることだけではなく、

トップロープを張ったり回収したりといった作業を実地訓練という形で頑張ってもらっています。

責任感をもって 成し遂げる。

アウトドアでの活動では必要なことですし、人生にも活きて行くことだから、

少し厳しいかも知れないけれど、頑張ってほしいですね

 

さて、岩場に到着

「おたまじゃくし」5.6に、ケンタがトップロープを張りに行きます。

セットの仕方を下から指示されながら 支点を作り、無事トップロープを張ることが出来ました

　

 

登ることが大好きな りほちゃん の初ルートチャレンジ

『スクールブログ』で 先週のアウトドアのレポートで「おたまじゃくし」を登っているみんなの写真を見て、

とても楽しみにして来たそうです

 

↑「むずかしい～」と言いながらも、あっという間に完登

 

次にりっちゃんのトライ

　

↑りっちゃんはこの回、少し苦戦していました

完登は出来たのだけれど、スタンスが信じられないようで

ホールドを求めることが優先してしまい、足にしっかり乗れずに重心移動が上手く行かない…↓

先週繰り返し登って岩に馴れ、すっかり自分の身に付いたと思っていただけに少しショックだったようで、

「もうやらない」と…。ありゃりゃ

 

↓トップロープ掛けのお仕事が済んだ ケンタは、「シルクロード」5.7をマスタースタイルで

　

 

　

ケンタは初めてルートを経験した時から、このルートを迷いなくスラスラと登り、

クライミング能力のポテンシャルの高さを示しました。

後はしっかり能力を磨いて行くことが出来れば、良いクライマーに育つと思います。

原石は磨かなければ光りませんからね

晴れた日は、登り切ると後ろに海が見えるはず。 見えたかな

 

りほちゃん も りっちゃん も 「おたまじゃくし」を1回ずつ登ったので、

りほちゃんの弟くん（４歳）もチャレンジしてみることに

りほちゃんのハーネスを借り、お姉ちゃんにロープを結んでもらって、いざチャレンジ

この回は真ん中あたりで降りちゃったけれど、2回目でトップまで行けたそうです すごいぞ～

　

 

みんなお腹が空いたというので、ここでお昼に

 

みんなのお昼を覗きに行くと…

来る途中で買ったという ゆで卵と、お父さんのお肉とお野菜たっぷり愛情弁当のケンタ。

　

 

美味しそうなスープパスタのりっちゃん と、りほちゃん一家。焼きそばパンが美味しそう

　

 

お昼ごはんが済んで おやつ交換会も済ませたら、

ケンタがすぐに「登って良いですか❓」と私のところに来ました。

「もちろん」というわけで、小さい子どもたちがまだおやつを食べている間に

「蟻さんルート」5.8 と 「いんちきするな」5.8を連続で完登

　

 

りっちゃんとりほちゃんは、「おたまじゃくし」のリピートです。

りほちゃん、1回目の後で「もうやらない」と言っていたけれど、

考え直して もう一度練習しておくことにしました

岩に馴れて行くにつれて 徐々に重心が下がってスタンスに乗れるようになり、

重心移動が上手くなって来ました

　

 

そして、「ボク、ビレイしましょうか❓」と自分から言って来たケンタ。

成長している感じがします

　

 

りほちゃんも、１回目よりスピードアップして完登

　

あっという間に登っちゃいました

 

「もうやらない」と言っていた りっちゃん。

何と３回目のチャレンジです

更に重心が下りて、大きな一歩も踏み出せるようになりました

　

 

登っている後ろ姿にも 安定感が増し、自信が出て来たように見えます

１回目の半分くらいの時間で完登出来ました

　

 

一方、ケンタは 今日の目標である「サンセット」10aにトライ

　　　

「サンセット」へのトライは、私がケンタにお薦めしました。

先ずは、下部が人口壁に似た動きなのでアウトドアが久しぶりでも動きやすい点。

次に 核心の動きが悪く難しいルートなのですが、もし終了点に抜けられなかったとしても、

右の面を回り込んで登れば終了点まで行けるので、ヌンチャクの回収が可能であるためです。

アウトドアでの目標ルートのトライは、誰かに頼ることなく、

なるべく自力でトライを完結することに、大きな学びがあると思っています。

　

色々と試行錯誤してみていますが、、、どうしても核心が越える越えられません

後でもう一度トライすることにして、ここはひとまず降りることにしました。

 

「あっちの長い岩を登りたい」と りほちゃん。

そこで、私が岩の上に回り込んでトップロープ用の支点を作り、

ケンタがトップロープ用のロープで もう一度「シルクロード」を登り、

ロープを掛けてくれました

ケンタ、ありがとう

　

 

　

 

そして、りほちゃんの「シルクロード」5.7へのチャレンジ

途中、「どーしよー」「あっち行ってみようかなー」などと、

困りながらも落ち着いて高度を上げて、見事 ノーテンでトップまで登り切りました

　

 

りほちゃんの隣では、ケンタが「サンセット」にリベンジです

　

 

降りて来る りほちゃんと、登っているケンタ。　りほちゃん、ナイス

　

 

ケンタは良く善戦しました…が、今日はあと一歩で核心を抜けることは出来ずでしたが。。。

またリベンジしに来ることにして、今回は「サンセット」の横の面を登って終了点に抜け、

ヌンチャクも無事回収出来ました

誰かを頼ることなく、自分でヌンチャクを掛けてトライをし、

トップアウト出来なくても、全て自力で 安全にヌンチャクを回収して、

トライを完結出来たことの価値は大きいと思います

こうした行動の積み重ねがその人の精神性を強くして行くのだと思うからです

　

 

そして なんと、高い「シルクロード」の壁を 不安そうに見上げては

散々悩み迷っていたりっちゃんが、「シルクロード」にチャレンジしました

新しいことに踏み出すまでに時間のかかる りっちゃん。

その りっちゃん が、意を決して不安を乗り越え トライに踏み切った意義は大きいです

 

　

 

帰りのバスの時間が迫っているので、頑張る りっちゃんの応援もそこそこに、

ケンタと「おたまじゃくし」の回収作業に。

現在「おたまじゃくし」は結び替えをしないと降りられません。

結び替えの練習は、遥か前に一度したきりのケンタ。

幸い このルートは終了点が近くてよく見えるので、

私に手順を指示されながら作業を頑張りました

 

作業中、「シルクロード」の方から

「おめでとう～」「登り切ったね」 「海見える」の声が

りっちゃんが完登した様です

 

回収作業を終えて戻ると、りっちゃんが少し放心したような面持ちで居ました。

怖さをこらえて頑張ったんだね

 

りっちゃん と りほちゃんに、

「センセイは裏から岩の上に廻り込んで支点を回収に行くから、ロープを抜いておいてね」と

声掛けをして岩の上に。

 

回収して降りて来ると、ロープが綺麗に巻いてありました

どうやら ２人で協力して、ロープを巻いてくれたらしい

ありがとう～ これは助かった

 

↓「ロープダウン～」の２人（笑）

 

そして、ケンタも自分の荷物整理を後回しにして、

トップロープ用のロープをきちんと片付けてくれました。

ケンタ、ありがとうね～

 

最後に落ちているゴミを拾い、居合わせていたクライマーの皆さんに挨拶をして

岩場を後にしました。

 

みんな一人一人、それぞれが、自分の気持ちを 落ち着かせたり、乗り越えようとしたり しながら、

自分の内面としっかり向き合って、行動に移すことで 乗り越えることが出来た

今日のアウトドアクライミングだったと思います。

それは、大きな充実感と達成感をもたらしてくれる。

こういう経験をたくさん積んで、精神的にも成長して行ってくれると嬉しいですね

 

ご協力下さった保護者の皆様、ありがとうございました