本日、えいと（中３）しか申し込みがなく、えいとのプライベートレッスンとなった、

6月の「初中級アウトドアレッスン@天王岩」は無事終了しました

 

案の定、染み出しは酷かったですが、それでもえいとお目当ての「クラックジョイ」5.9は乾きが早いので、

風があり、時折陽も当たる今日の気候なら、午後になったら乾いて来そう

しかも岩場は我々の他に３人組の１パーティーのみで、ほぼ貸し切り状態です

 

 

それにしても10:30の段階ではまだまだビショビショなので、岩の状態を見つつ暫く待機することに。

…とは言え、じっとしていられない性分なので 下の岩場を見に行くことにしました

行ってみると、「ヒトリシズカ」5.8などがある面はビショビショでしたが「ノーリー」10b/cは乾いていそう

なので、早速登ることにしました

ところが登るつもりでもう一度見てみると、上の方などは結構染み出しが…

核心の手の細かくなるパートは、かなり濡れている感じです

それでも えいと はやる気満々なので、今回は私がヌンチャクを掛けに行くことにしました。

えいと との体重差は８キロ。ビレイ技術はしっかり仕込んであるので、大丈夫でしょう

 

核心は濡れている上にヌルヌルとぬめって、かなり悪かったです

「えいと、頼んだよ」と気合いを入れて、何とかヌンチャクを掛けて、えいとの番。

状態の悪さに何度かテンションしましたが、危ない行動をとることもなく、しっかりトップアウト出来ました

えいと 本人も、自分の成長が感じられて嬉しかったようです

 

 

上の岩場に戻って、お昼ご飯

えいとは今日も、母さんの愛情弁当です

３人パーティーの人たちにも、「おいしそう～良いな～」と羨ましがられていました

 

 

お昼を食べたら、上の岩場の手始めに、えいとは 以前登ったことのある、

FCCでは「練習ルート」と呼んでいるルートを登ることにしました。

ルート図集の『関東の岩場』に記載がなく、グレードは不明だけれど…5.9くらい❓

上の岩場は左半分が、格別に染み出しが酷くて登るには危険です

この「練習ルート」は、ちょうどその境目にあって、

下部はそこそこ乾いているけれど、上部はかなり染み出しているみたい。

危ない落ち方をしても困るので、上部はトライをやめ、

岩棚を伝って「涅槃の風」10bの終了点に掛けて、回収して降りました。

登るラインが斜めになるルートの回収の、良い練習になりましたね

 

そして、お目当ての「クラックジョイ」5.9

多彩な内容でルートのスケールもある好ルートです5.9にしては難しいかな～

えいとはこれをマスタースタイルでオンサイト

 

ブログ用の写真を撮るのをすっかり忘れて、えいとにはもう一度、撮影用に登ってもらいました

ビレイをしながらなので、上手く撮れませんでしたが…

　

 

　

 

えいとの１回目と２回目の合間に、私も登らせてもらいました

自分の怪我やら、父のことなどいろいろとあって、自分自身のクライミングが上手くいっていないのですが、

久しぶりの岩、そして久しぶりのアウトドアでのルートクライミングは、楽しかったです

 

最後にえいとは、もう１本やりたそう。

いろいろと迷った末、「クラックジョイ」の隣のライン「ドロボーカササギ」11aに

チャレンジしてみることにしました

 

ジムでは12代前半を登るようになって来た えいと ですが、

外岩の11aはかなり難しく感じたようで、核心のムーブがどうしても分かりませんでした

疲れてムーブが出来なくなっちゃったので、隣の「クラックジョイ」にエスケープして

ヌンチャクを回収して降りました。

全て自力でトライして、回収して戻って来ることが出来たことは、とても良い技術練習になったと思いますし、

精神的にも一歩タフになったと思います

 

　

 

アウトドアでのルートクライミングにおいての自立。

自分で決めて自ら考え、動き、自分の行動に責任を持って、極力 自己完結して活動する。

これは一見簡単なようですが、とても精神力が要ることで、厳しさが伴います。

競技よりも岩場のルートクライミングの方が精神力が要るこれは、両方やって来た私の感想です。

えいとは少しずつ、こうした活動を さらりとこなすようになって来ました

 

アウトドアでの活動…特にルートは、子どもたちの精神性を強く優しく育むための、とても良いツールだと考えます。

しっかりと向き合う子が非常に少ないですが、でも、向き合っている子の精神性の成長には手ごたえを感じています。

なので、「一人でも行きたい」と熱意を示す場合は、

レッスン料金を追加することなく、そのままでお受けしています。

ただし、仕事として成り立たせるためにも、経費補助だけはお願いしていますが。

 

少しでもチャンスがあれば、それを最大限に生かして、

強くて優しくて逞しい子どもたちを、一人でも多く育てたいと考えています