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2024.12.09

12月の「初中級アウトドアレッスン@湯河原幕岩」無事終了

本日 お天気に恵まれて12月の「初中級アウトドアレッスン@湯河原幕岩」は無事終了しました

今日の参加者は、ケンタ(小6)、たつみ(中2)、えいと(中2)の3人

 

シーズン到来の今日の湯河原幕岩は大賑わいでした。

「シルクロード」5.7のある岩は物凄い順番待ちです。

3人の間で登る順番や役割を相談した結果、

最初にたつみが マスタースタイルで登る練習を兼ねて

ケンタのトップロープを上げるために「シルクロード」を登り、

えいとは「サンセット」10aでアップ

その後ケンタが、たつみが上げてくれたトップロープで「シルクロード」を登ることに決定

 

えいとの登る順番が思いのほか早く回って来たので、たつみのビレイで「サンセット」10aにトライです。

えいとにとっては このルート、小さい頃にトライしたものの、リーチが足りずになかなか登れず、

少し前に背が伸びたおかげでやっと完登できたので、苦手意識を持っています。

でも、今日のリピートは問題なく成功できました

苦手意識が払拭できたかな❓

 

 

 

 

そして、たつみのマスタースタイルでのトライ

ビレイヤーは、今度は えいと です。

自然の岩を登るのが久しぶりであったことと、ボルトの間隔が遠いアウトドアのルートに怖さを感じて

テンションしながらではありましたが  

終了点まで辿り着いて、私がセットしたトップロープ用の支点にロープをセットし、

ケンタのトップロープ用ロープを運ぶ、という任務完了

しっかりと遂行出来ました

 

FCCでは 自分がやってもらうだけではなく、「今の自分に出来ることで 人のために行動すること」を

レッスンの中で必ず行うことを重要視しています。

人のために行動する、寄り添う。このことが人を強くします。

FCCの子どもたちには、一人一人が強くなって、幸せに向かって歩く力を得てほしい

 

 

 

 

そして、「とにかく登りまくりたい」というケンタの番

ビレイヤーは引き続き えいと です。

「岩場のルートがめちゃくちゃ楽しい」ケンタは、「シルクロード」5.7を

「あれよあれよ」と言う間に登りきりました

心の張りが動きに出ている登りでした。

 

  

 

全員が1本ずつ登ったところで時計を見ると、ちょうど12時

子どもたちで相談して、次のような作戦をとることに。

今日は岩場が混んでいるけれど、お昼時は岩が空くので、それを狙って、

まだ皆さんが登っている間にお昼を食べてしまって、皆さんがお昼を食べだした頃登るのだそうです

 

「お昼時時間差作戦」でのランチタイムです

おいしそうなお弁当  昨日は山歩きをして、テント泊から岩場に来た えいと は今日はコンビニおにぎり

 

 

お弁当の準備は大変だけれど、自然の中で食べる美味しさは、大変さを吹き飛ばしますね

 

 

目論み通り岩場が空いて来て、午後の活動開始

「登りまくりたい」ケンタのチャレンジから開始です。

ケンタの2本目は、前回時間切れで出来なかった「Washing」5.7

クラックを登る楽しいルートです

これもあっという間に完登

 

 

 

 

 

そして、えいと の「夕暮れ時」10bのトライ

初めてのルートで下部が悪いので、えいと は本当は私にビレイして欲しかった様子だったけれど、

ここは自立を促すつもりで、敢えて中2コンビでチャレンジしてもらいました。

怖いしリスクもあるけれど、ギリギリのことを精一杯すると、クライマーもビレイヤーも

お互いに大きく成長するからです

 

「怖い」と感じると身体は動かなくなる。

本当は、さほど難しくないムーブでも、身体が伸び切らなかったり、

足に乗れずに重心移動が小さかったりして、次の手が取れなかったりする。。。

クライミングは武術と似ています。

 

でも、えいとは諦めずに頑張りました

ギリギリのことをしたおかげで、セルフを取って次のクリップを掛けたりする新しい技術も覚えました

そして たつみ も、下部が悪いルートのビレイ技術を学ぶことが出来ました

こうやってクライマーもビレイヤーも育って行くし、2人の絆も深まって行くものなのです。

 

信頼して委ねる。

「誰でも良い」「どんなビレイでも良い」は困るけれど、

仲間を信頼して任せることはとても大事だし、それが翻って「自信」にも繋がって行くものです。

 

 

 

 

 

死闘の末トップアウトした えいと。

ヌンチャクを回収して下りようとしたら、残置のビナが1つしかない

一難去ってまた一難(笑)

仕方がないので、急遽結び替えの技術を使って下りることになりました

ちょうど えいとの作業の様子が下から見えるポイントがあったので、

そこでチェックをすることにして、えいと の側近くには上がりませんでした。

急だったので、安全環付きビナも持っておらず、ヌンチャクをばらして使う、

いきなりの応用編でしたが、ところどころ忘れていたものの、きちんと結び替えも出来て無事地上へ

えいと&たつみ の超充実したトライに、みんなで記念撮影をしました

こうした経験の積み重ねが、子どもたちに成長をもたらすんだなぁ

 

 

 

さて、「登りまくりたい」ケンタ、お待たせです

トップロープの支点を移動させて、次は「いんちきするな」5.8をトライ

 

並行して、たつみは「サンセット」10aにチャレンジです

 

 

 

例によって、あっという間に完登してしまったケンタ。登るスピードも速い速い

 

 

終了点では毎回、嬉しそうに周囲を見渡していました。今日は海が良く見えて良かったね

 

 

ケンタが登り終えても、たつみは上部の核心で苦戦していました

 

 

足に上手く乗れる重心位置が探せず、足が滑る… そして手も持てなくなって来る…

最後のクリップから岩の上に這い上がるまでが怖いこのルート。

やはり恐怖心との闘いだったと思います。恐怖心の問題で身体の自由が奪われる。

特に自然の岩場ではこの部分の克服が大きな成功のカギとなるので、

この問題に直面して、問題の深さを知ることは大切だと思います

良い勉強をしましたね

へこたれずに継続して経験を重ねれば、「あれ、出来てる」という時が必ず来ますよ

 

 

「夕暮れ時」はトライする人がちょうどいなかったので、

えいとはもう一度、トップロープでチャレンジしてみました。

恐怖心のないトップロープでは、テンションすることなく 完登出来ました。

 

 

 

一方のケンタは、「いんちきするな」を2回登り、最後に「蟻さんルート」5.8も登って、

この面にあるルートをトップロープでコンプリート

 

 

本当はえいとが残したトップロープで「夕暮れ時」も触ってみたかったけれど、

この辺りが混んで来たので、今日は諦めてもらいました。

ケンタをビレイしていて、私は様子が見れなかったけれど、

足置きの練習と岩馴れのために、たつみもトップロープで「夕暮れ時」にトライしてみました。

…上手く出来なかったみたいだけれど、みんな最初はそうなんだよ

 

 

技術を身に付けるためには、コツコツと、定期的な積み重ねの努力が大事です。

簡単に諦めないでやり続けると、そのうち必ず出来る時が来ます。

また、アウトドアでのロープワークは、

状況を判断して、瞬時に どう対処すれば良いかが 身体で分かって行動できないと駄目ですよ。

それも積み重ねが大切ですよね

今日のアウトドアでは、そうしたことが心に残ってくれたら良いなぁ

 

そして、定期的にアウトドアに出て 経験を積み重ねるためには

「絶対に身に付ける」という覚悟がないと、時間を割くことが難しいものです。

 

ご協力下さった保護者の皆様、ありがとうございました

 

 

 

 

 

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