神奈川県山岳連盟主催のローカルな公式戦である「オール神奈川」が、

今年も4月28日に開催されます。

この競技会は神奈川県代表選手選定のための「エキスパートの部」と、

コンペビギナー中心の「一般の部」とに分かれていて、一般の部は 10cが登れている子は、出場が可能です。

 

子どもたちの競技参加には注意や配慮が必要であると考えていますが、

やはり「ここ一番」で実力を発揮すること、

自分にとって好ましい状況が整えられなくても、言い訳をせずに全力を尽くすこと、

逃げないこと、そして結果を謙虚に受け入れること、などなど、

他者との比較ではない「自分との闘い」として参加をすれば、学ぶべき材料はたくさんあります。

 

ですので「競技のためのクライミング」という意識に陥らずに

「クライミングの実力アップと人生の学び」として、毎年この大会への参加を子どもたちに薦めています。

 

春の時期は各都県の代表選出のために、各地でローカルコンペが開催されますが、

神奈川の大会を薦めているのは、FCCの子どもたちに神奈川在住の子が多いことのほかに、

会場が屋外で気持ち良いこと（雨だとちょっと大変ですが…）や、

雰囲気が割と穏やかな大会であることが挙げられます

 

またボルダーの競技会もありますが、私個人としては、

現行の予選の競技形式が、子どもたちの心の成長にとっては如何なものかと考えることから、

殊更にはお薦めしておりません。

 

さて、代替わりしたFCCの子どもたちも、今年は10cくらいまで力を伸ばしている子が増えてきました。

「自分に厳しくする」ことを学ぶ良いチャンスです

10cが登れ出している子どもたちには是非、この「壁」を経験し、乗り越えて行ってもらいたいなと思います。

 

大会の告知は以下の通りですので、ご参照ください。

　　　　

クライミングコンペ「オール神奈川」大会告知

 

私もかつては、選手として、この「オール神奈川」には大変お世話になりました。

この大会で優勝して神奈川代表となり、国体の全国大会で学んだことや、

その他「ジャパンカップ」などにも神奈川から援助をいただいて出場させていただきました。

こうした多くの全国大会で修行して、様々なことを学ばせていただいた経験はとても貴重です

 

子どもたちの競技第一主義はあまり賛成できませんが、

年に一度くらい、衆目の中で全力を出す経験は、大変貴重だと思いますよ

出場を決めた子には、私もサポートして行きます。

 

今月下旬から受付が開始されるようです。

10cが登れているそこの君　ご検討ください